軍事学や安全保障について知りたいけど、本屋にあるのはどれも難しそう・・・
yahoo知恵袋だと初心者にクラウゼヴィッツの「戦争論」勧めてるけど、
内容を理解できるかなぁ・・・・
軍事学や安全保障に興味を持ったものの、本屋にある本は難しそうなものが多いですよね(ーー;)
この記事では、初心者がはじめの一冊として読むのに丁度いい「新軍事学入門」を紹介します。
軽快な会話と、大胆な提案!
初心者は「新軍事学入門」を読んでバイブスをあげよう!
【概要】「新軍事学入門」でわかること
「新軍事学入門」は聞き手である小峯さんが、元軍人・軍事コンサルタント・元外交官など専門家にインタビューしていき軍事学を学んでいくものとなっています。
インタビューが進んでいく中で浮かび上がってくる日本の軍事的な問題点。
「日本の政治や自衛隊はこのままでいいのか、国民の意識はこのままでいいのか」
「このままでは中国の属国になるしかないのか」と警鐘を鳴らし、軍事学を学ぶ重要性を説きます。
専門家の人が話してくれるけど、
会話形式になってるから、読みやすいんだ(^^)
「新軍事学入門」で、わかること
・国際関係論、国際政治学、軍事学それぞれの役割。
・日本には国家戦略がない。
・国家戦略とその下にある、軍事戦略、作戦、戦術について。
・外交戦略について。
・戦争になったとき、陸海空の軍隊はどう動くのか?アメリカ軍に学ぶ。
・編成、装備、実際の動きについて、陸海空の自衛隊への提言。
・海上自衛隊、陸上自衛隊について大胆な(?)改編案。
【著者】「新軍事学入門」の聞き手と話し手たち
話し手の方々が教えてくれることを簡単に紹介します。
小峯 隆生(こみね たかお)
「新軍事学入門」における聞き手。なんかノリが軽い。
編集者、作家。
2015年3月まで筑波大学非常勤講師、同大学知的コミュニティ基盤研究センター客員研究員を務める。「週刊プレイボーイ」で湾岸戦争、対テロ戦争、イラク戦争などの軍事記事を担当し、現在も同誌軍事班フリー記者として、軍事関連の特集を手掛ける。
軽快な語り口で、ユーモアを交えつつ、専門家から話を引き出してくれるよ!
飯柴智亮(いいしば ともあき)
軍事学の基礎、ほかの学問との関係、国家戦略について、陸上自衛隊の大胆な(?)改編案を教えてくれる。
元アメリカ陸軍大尉、軍事コンサルタント。
アメリカの大学にて士官候補生コースの訓練を修了。アフガニスタンにて「不朽の自由作戦」に参加。情報担当将校としても活躍。
「金の切れ目で日本から本当に米軍はいなくなる」など著書多数。
本書の第6章にて展開する大胆な(?)陸自改編案は、本書のサビ!
ここを楽しみに盛り上がってこ!
佐藤優(さとう まさる)
外交戦略、外務省の内部事情について教えてくれる。
作家。元外務省主任分析官。
主任分析官として活躍中の2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕される。
釈放中から精力的に執筆活動に取り組み、デビュー作「国家の罠」で毎日出版文化特別賞を受賞。「野蛮人のテーブルマナー」「自壊する帝国」など、著書多数。
日本の安全保障政策は○○党を見ておけ、ってのは意外でした。
内山進(うちやま すすむ)
戦争となった際に、アメリカ空軍がどう動くかを教えてくれる。
アメリカ空軍に11年。アメリカ陸軍に10年勤務。横田基地にも勤務し、航空自衛隊や陸上自衛隊とのやりとりも経験。
国家戦略のあり方、国民の意識の持ち方についての提言は胸が熱くなるぞ!
バイブスあげポイントだ!
北村 淳(きたむら じゅん)
海軍戦略について、海上自衛隊はどうあるべきか、どう動くべきか。
陸上自衛隊の再編案など教えてくれる。
軍事社会学者。米シンクタンク海軍戦略アドバイザー。
第4章から6章の話し手。
日本周辺の話が多くなってくるのと、聞き手とのやりとりも面白いから、
ぶっちゃけ第4章から読むのもアリだ!
佐藤正久(さとう まさひさ)
政治と自衛隊の関係、外交と軍事の関係を教えてくれる。
参議院議員、自民党国防部会長。
防衛大を卒業後に任官。外務省アジア局に出向、アメリカ陸軍指揮幕僚大学に留学、PKOのゴラン高原、イラク人道復興支援のためのサマーワ派遣部隊の初代隊長を務めた。
「ヒゲの隊長」でおなじみの佐藤正久さんだ。
テレビや雑誌で見たことある人も多いんじゃないかな?
話し手は、日本人でありながら海外からの視点も持った人たちばかりだ。
外国の事情や、現場でのことなど、それぞれ興味深い話をしてくれるぞ(^^)
【内容】「新軍事学入門」で学びつつバイブスあげろっ!
各章で話されている内容を、箇条書きや書き抜きで記載してます。
全体を把握できるように作ったよ。
予習にも復習にもどうぞ(^^)
はじめに
- 戦後日本のマスメディアで語られる「軍事学」とされてきたものは、実際は国際政治学と国際関係論の範疇を出ず、軍事学の視点が抜け落ちていた!
- 国際関係論、国際政治学、軍事学は、3つで1セット。
- 現代の日本で軍事学を学べる教育機関は、防衛大学だけ。
- アメリカでは一般大学にROTC(予備役将校訓練課程)があり、軍事を学べるところが多い。
よくよく振り返ると、
国際関係論、国際政治学、軍事学と学問で分けて考えたことなかったなぁ。
序章
元アメリカ陸軍大尉である飯柴智亮氏に、
軍事学の基礎について教えてもらう章だ!
- 「戦争は政治の延長である」byクラウゼヴィッツ
- 国際政治学と国際関係論の違い。
- 軍事学の基本 プリンシプルオブウォー(戦争の原則)
マス(質と量)、ユニティオブコマンド(単一の指揮系統)、シンプリシティ(単純)、
サプライズ(奇襲)、セキュリティ(防諜、奇襲させない、自陣の安全)、
オブジェクティブ(目的)、エコノミーオブフォース(適正な兵力の投射、出費)、
オフェンシブ(攻撃)、マニューバ(機動)、
※絶対に必要なのがオブジェクティブ(目的)とユニティオブコマンド(単一の指揮系統) - 「戦争の原則」で過去の戦いをチェック! → 日露戦争、太平洋戦争
- 日本には「国家戦略」がない!
「日本には、国家指針である国家戦略がないからです」と、
サラッと書かれてるけど、その重大さはのちに明らかに・・・
第1章 国家戦略の基本とは
引き続き、飯柴さんが話し手。
国家戦略やその下にある戦略、作戦、戦術について教えてもらうぞっ!
国家戦略のピラミッド
国家戦略=その国をどうするのか、という指針。
国家戦略
→国家安全保障戦略
→軍事戦略
→作戦
→戦術
- 国家戦略を形成する「DIME」
D ディプロマテック(外交)
I インフルエンス、インフラ、ソフトパワーの文化的影響力
M ミリタリー 軍事
E エコノミー 経済 - 日本では、トップレベルの戦略か個人戦術かでしか議論がなく、間が抜け落ちている。
- 作戦→戦術を決めるMDMP
Military Decision Making Process 軍事的決断を達成する過程 - 作戦が決まる過程
①任務受領 ②任務分析 ③COA敵の行動の予想 ④COAの分析=ウォーゲーム
⑤COAの比較 ⑥COAの認証 ⑦命令配布 - 軍事情報の流れ方
「軍事」も国家戦略のひとつの要素でしかない、
軍事的側面がすべてじゃない、っていうのはついつい忘れがちだから、
気を付けたいところだ。
第2章 日本に外交戦略はあるのか。
・外務省の内部事情
・年次計画について
佐藤優氏が語る、恐るべき外務省の実態!
いまは改善されていることを願うばかりです( ̄▽ ̄;)
第3章 空軍戦略と「基本の7条」
アメリカ空軍に11年、アメリカ陸軍に10年勤務し、横田基地時代には航空自衛隊や陸上自衛隊とのやりとりも経験した内山進さんに、戦争となった場合のアメリカ空軍はどう動くのかを教えてもらう章だよ。
「戦場の霧」byクラウゼヴィッツ
→戦闘が発生すると、何が起こるかわからないし、現状何が起こているか、リアルタイムに把握することがきわめて難しい
↓
対処として・・・
空軍の「戦争の原則」プリンシプルオブウォー
①目的。明確に。終わるまで変えてはいけない。
②攻撃。こちらから始めて主導権を握る。 ③物量。出し惜しみしない。
④適正な軍事力の投射。 ⑤機動 ⑥指令の統一化
⑦セキュリティ、安全確保 ⑧奇襲 ⑨単純化
第1章で学んだ「戦争の原則」と一緒だよ。
内山さんが言うには「指令の統一化」と「単純化」が非常に重要とのこと。
現場では「単純化」の重要度が増すのかもしれないね。
空軍の仕事は制空権を取ること
制空権とは
空軍「基本の7条」
→司令官から現場まで共通の考え方ができるようになる。
①執行の個別裁量 ②柔軟性と汎用性もしくは万能性 ③優先順位 ④同時に起こる
⑤執拗さ。攻撃は繰り返す。 ⑥集中 ⑦バランス
空軍の作戦が出来るまで
空軍の展開と動き方の特徴
航空優勢を取るまで、元敵基地への進駐から撤収まで、
※なぜか車のセールスマンも来る(笑)
米軍の軍事行動を評価してみる
良い例:キューバ危機、湾岸戦争
悪い例:9.11、イラク戦争
航空自衛隊戦略への提言
南西諸島に航空基地、「いずも」「ひゅうが」にF-35Bを乗せて、南西諸島を遊弋。
内山さんからの提言集
(イメージ)
安保戦略は大げさにせず、シンプルに考えたらどうですか。日本国が独立を維持し、日本国内で日本政府が、行政権を行使できる国。この国を防衛するための軍隊として、自衛隊が必要です。これで十分でしょう。(114ページ)
(イメージ)
軍事行動というのは最終的な手段で、軍隊はその駒なんですね。軍事行動に行きつくおそれがあるから、それを避けるために外交交渉が進み、妥協をはかることもできる。軍事的背景がないと、外交はいつまでも進みません。
(115ページ)
(イメージ)
日本国として、国益と国防の基本を作る。そして、世論が極端な右や左に走らないような、バランスの取れた国家安全保障戦略を作り、それを実現化するための国家軍事戦略を作る。国防の指針は、他国を絶対に侵略しないとか、海外派兵は国連の要請があって、多国籍軍として他国と協力していく場合に限るなど基準を明確にし、他国の理解を得るよう努力する。それこそ民主的な国家の姿です。
(118ページ)
(イメージ)
(国民はどうすればいいですか?)
日本国民は、その場の雰囲気で極端に左右に流れてしまわないような、安定した政治意識を保つべきですね。メディアも含めて、中道の政治で与野党が国民のために協力や妥協ができるような、バランスの取れた政治システムを望みます。
(127ページ)
胸が熱くなる数々の提言は、この本で最初のバイブスあげポイントだ!
内局背広組・事務官というシステム
シビリアンコントロールについて
にわかには信じがたい現場の話ですね。( ̄▽ ̄;)
現在は、文官優位は昔ほどでもないと聞いています。
後述ですが、オススメの本も紹介しています。
第4章 海上自衛隊戦略と「防衛三線」
軍事社会学者である北村淳さんに海軍戦略について教えてもらう章だ!。
航空機が発達した現在でも貿易の99%は船
→海上を自由に航行できる状態じゃないと経済が成り立たない。
それをいかに確保するかが国家戦略の基本
戦略原潜は最終報復手段。国家戦略そのもの。
日本も原子力潜水艦を持つべし。核ミサイルはアメリカから借りるべし。
→「問題はそういう主張のできる肚の大きい政治家がいるかどうかですが・・・」(137ページ)
海軍戦略の基本「防衛三線」
防衛線をどこに引くか →①敵国の沿岸 ②中間 ③自国の沿岸
「鉄則は、敵の沿岸にまず第一線を引くこと」
「敵国沿岸で迎え撃ち、撃破するのが理想」
「鄧小平は、中国を豊かにして発展させるには、海洋進出が必要だという国家戦略を立てた。」
中国の海軍戦略
A2/AD(Anti-Access/Area-Denial)接近阻止と領域拒否
中国海軍の海軍戦略であり、伝統的な海軍戦略。
→敵の海岸線になるべく近くに防衛線を引く。
米国の軍事戦略
→中国の第一、第二列島戦を逆手に取ったA2/AD戦略を採用。
(イメージ)
だから、日本も、米国を見習って、A2/ADをやるしかない。日本列島が最前線、戦場になるのを避けるために、三線を少しでも沖に進めて、できるだけ中国の沿岸に線を引き、そこから来させないようにする。
日本周辺の話になってきたから、身近な感じになってきたんじゃないかな?
第3章までは概念的な話が多いから、
ぶっちゃけ第4章から読むのもアリだと思ってるよ!(^^)
第5章 海自作戦編~米海軍は空母・海兵隊を出さない~
話し手は引き続き北村淳さんだ!
制海権を取るための海軍作戦、自衛隊のやるべきことについて教えてらもうゾ!
制海権ではなく、海上優勢
ある作戦を行う時だけ、優勢な状態を保つ。
優勢をどれだけ維持できるかが、今の戦いの鉄則。
日本は統合作戦がやりやすい環境
防衛、外交で潜水艦を活用
→旧型の潜水艦を東南アジアに輸出するべし。
機雷戦について
→日本は処理と敷設力もすごい。
日本の地対艦ミサイルについて
→アメリカ軍にはない兵器、南西諸島に配備することで接近阻止が可能に。
陸上自衛隊について
・南西諸島に「対空」「対艦」のミサイル部隊を配置すべし
・ミサイルの警備部隊は島しょ間を巡回する。
原子力発電所について
・周辺設備を攻撃するだけでも効果がある。
・対空ミサイルと警備部隊を置くべし。
抑止力としての報復攻撃能力について
・アメリカからトマホーク巡航ミサイルを1000発買う。
・陸上発射型の地対地巡航ミサイルを開発し、日本各地に配備する。
(イメージ)
軍備を持つ最大の理由は、抑止によって、お互いに使わない状態を作り出すためです。バカみたいな話ですが、これが世界の現実です。残念ですが、中国の軍事力の脅しに対して唯一有効な策は、彼らに、ミサイル攻撃は巨大な代償を支払う結果になると理解させるしかありません。(195ページ)
潜水艦の輸出!巡航ミサイルの開発と配備!
にわかに盛り上がりをみせる海上自衛隊への提言!
大胆な提案はこのあとも続くぞ!盛り上がってこ!
第6章 自衛隊戦術編
引き続き、北村淳さんが話し手だ!加速する自衛隊の武装!兵器の大胆な輸出!
バイブスあがるぅ!
陸自改編試案
編成替え→ミサイル部隊(巡航、対艦、対地)、警備部隊、水陸両用団
全国をローテーションで回る。
巡航ミサイル部隊が全国の過疎地を巡回。
地元の経済の活性化にもなる。
海自増強策
水陸両用艦隊を持ち、南西諸島を常に遊弋させる。
→アメリカから中古の強襲揚陸艦を買う!
ついでに中古の空母も買う!F-35Bも買う!
日本の空母の使い道
インド洋に派遣し、シーレーン防衛のプレゼンスを示す。
ミサイルチェーンの構築
台湾経由でシンガポールまで対艦ミサイルを並べる。
アメリカ経由で東南アジア諸国に地対艦ミサイルを売る。
台湾に潜水艦を供与せよ
旧式の潜水艦をアメリカ経由で台湾に売る。
政治家の胆力が問題となる。
ベトナムとモンゴル
廃棄予定の旧式戦車をベトナム、モンゴルに売る。
→中国の海軍予算に影響が出る。
日本に空母艦隊!対艦ミサイル、戦車の輸出!
国際貢献に、地元の活性化!
話し手をかえて、盛り上がりは次章で最高潮に!
パーティはまだまだ続くぜ!
第7章 陸上自衛隊戦略とトランスフォーメーション
第1章で登場した飯柴さんが再び話し手だ!
大胆な(?)陸自再編案!
本書最大のバイブスあげポイント!
祭りじゃぁ!
陸軍戦略、その前に
・日本は核武装した国(中露、北朝鮮)に周りを囲まれている。
・何かあったら持つという意思をちらつかせる、またはあいまいにしておく。
・プルトニウムあるし弾道ミサイルも作れる。
(イメージ)
アメリカの安保戦略の一翼を担いながら、その力が衰えた部分をうまく補完する役割を果たしていく。言いなりでなく、こちらから助力を申し出る。それもアメリカと戦争できる国にならないような制度的担保を用意しているとアピールしつつ、徐々に自立していくようにする(225ページ)
戦争のとき、陸軍はどう動くか
制空権、制海権を取った後、陸軍はどう動くのか、
→ヘビー(機甲師団)、ライト(軽歩兵)、SASO(平定と治安維持)の順で行く
「カルロス・ゴーン式」陸自改編私案
中国の軍事行動を阻止するために陸自はどうするべきか?
まずは予算を増やす(日本の防衛費は世界第9位)
駐在防衛武官、連絡官
→大学で修士号を取らせる、英語+赴任地の言葉をしゃべれることを必須とする。
ハイライト集(陸上自衛隊の改編案。バッサリ削減。13万人→6万人)
(イメージ)
(戦車の大幅な削減案に対して)
戦車はカッコいいですよ。
(イメージ)
それは次元の違う話です。
(イメージ)
(大好きな戦車を残してほしい小峯さんに対して)
大事な思い出として語り継ぎましょう
(イメージ)
(歴史ある部隊の削減してほしくない小峯さんに対して)
大事な思い出として語り継ぎましょう(2回目)
(イメージ)
2個師団、書類によって玉砕であります!
(イメージ)
2個師団書類上玉砕!
大胆な大量リストラ案は読んでて、もやは爽快っ!
陸上自衛隊戦略について
再編(?)した陸自の対中戦略について
・地上配備の対艦ミサイルより、小型艇に対艦ミサイルを持たせて配備すべし
・原発について
・陸自再編で浮いた予算と人を、空自と海自へ
・国産ステルス戦闘機の開発
(イメージ)
空自と海自が中心となって、日本版A2/ADをやる。その予算を確保するには、陸自中心の防衛力を改編しなければならない。きわめて難しい政治決断ですから、軍事知識と大きな政治力を兼ね備えた政治家が必要ですね。政治家も、それを選ぶ国民の意識レベルも、劇的に変わらなければ無理です。
軍事的知識を持つことの重要性が高まっていくね。
第8章 基本は外交、背後に剣
ヒゲの隊長こと佐藤正久さんに、
政治と自衛隊の関係、自衛隊の整備すべき点を教えてもらうよっ!
アメリカの上院・下院の議員には軍歴を持つ人が大勢いる。
→軍事的知識も一つの常識となり、軍事を政治のツールとして正しく認識している。
(東日本大震災で自衛隊を10万人投入したことについて)
軍事的には、ロシアと中国の動き注視して、もう一ヵ所で大災害が発生したときにどうするかを考慮するのが常道。
安全保障の基本は外交。
→いざという時に備えて、抑止力の観点から強い防衛体制を整備。
白鵬にケンカを挑む一般人はいないでしょう?
政治家がすべき自衛隊の体制、環境の整備について
セキュリティクリアランスの必要性
政治家がいい判断するには、いいスタッフが大事。
→軍人と文官の両方が必要(イラクでの経験から)
日本の国家戦略について。
→ないですよ(^^)といったうえで・・・
政治家と国民の防衛意識が高まらないと、安全保障は前に進みません
自衛隊が活躍できるために、整備すべきことはいっぱいあるんだね!
終章 「普通になれない国」の政治の闇、おわりに
祭りの後のようにしっとり終わるぞ
(イメージ)
日本の未来を知りたいなら、新疆ウイグル自治区をよく研究すべきです。
(イメージ)
(要約)日本の安全保障戦略は○○党だけ見とけばOK。
(イメージ)
政治が変わらないのなら、何かできることはないだろうか?
防衛大学との人的交流を含め、一般大学など教育機関で国際関係論、国際政治学と同時に軍事学を学べるようにできないだろうか?
人材育成なら、少しは明るい未来の展望が描けるような気がする。
軍事の知識の需要は高まっていくことが予想されるけど、
軍事の基礎的な知識を学べる場所はまだそうそうない。
本ブログがその一端を担えればと思うよ(^^)
【活用】「新軍事学入門」は1年後に読み返せっ!
「新軍事学入門」、なんかテンション上がりそうじゃないですか?
軽快な語り口と大胆な提案たちで、まずは気軽に軍事学に親しんでもらえればと思います(^^)
もし「新軍事学入門」をきっかけに、軍事・安全保障のべんきょうをはじめたのなら、
ぜひ1年後にまた読み返してみてください。
大胆な(?)提案たちを前に、1年後のあなたはどんな感想を持つでしょうか?
大胆な提案たち
・日本は専守防衛だから、追い返すだけ。
→後述する、「ここまでできる自衛隊」を読むのをお勧めします。
・いずも、ひゅうがを軽空母に。
→いずもが改修され、事実上の軽空母になってますね。
・原潜開発と核ミサイルのレンタル。
→後述で、オススメの記事を載せてます。
・原発への攻撃の可能性。 ・原子力潜水艦はうるさい。
・対艦ミサイルを積んだミサイル艇を配備。
→地上発射型の対艦ミサイルの配備が南西諸島で進んでますね。
・巡航ミサイル開発と配備。
→島しょ防衛用滑空弾の研究・開発が進められています。
・アメリカから空母、強襲揚陸艦を買う。 ・日本の核武装、もしくは核武装をちらつかせる。
・弱点としての原発。 ・台湾に潜水艦を売る。 ・東南アジアに対艦ミサイルを売る。
・廃棄予定の戦車を中央アジアに売る。
・国産ステルス機の開発。
→次期国産戦闘機の開発のニュースがたまに出ていますね。
・巡回による地元経済の活性化
いろいろ学んだあなたが、1年後にどんな感想を持つか・・・・
そのときは是非、感想を聞かせてくれよな⁉( ̄ー ̄)ニヤリ
【補完】「新軍事学入門」と合わせて読みたい本、記事
専守防衛など自衛隊と法の関係について、わかりやすく解説されています。
「ここまでできる自衛隊」の解説記事も書いてます(^^)
【オススメ】違憲?重要影響事態?「ここまでできる自衛隊」でもう迷わない!
中国の動向、シビリアンコントロール、核シェアリング、セキュリティクリアランスについて、
大枠をつかむことができす。巻末の参考文献でさらに深く学べるぅっ!
↓イギリスの軍事誌で東京特派員を務める高島浩祐さんの記事です。
日本は原子力潜水艦を保有すべきかどうか 世界の海軍専門記者に聞いた(上)(高橋浩祐) – 個人 – Yahoo!ニュース
日本は原子力潜水艦を保有すべきかどうか 世界の海軍専門記者に聞いた(下)(高橋浩祐) – 個人 – Yahoo!ニュース
【おまけ】「新軍事学入門」と島ゾーリ
わたくし島ゾーリが「軍事の勉強せねば!」と思い立ち、「軍事学 初心者」でググったときに出会ったのが、「新軍事学入門」でした。
当時は、なかなか面白く読んだ記憶があります。
あれから何年か経ち、本ブログ記事を書くために読み返して、当時のことを思い出したり、「なかなか大胆なこと言ってたんだな( ̄▽ ̄;)」と改めて驚いたり、自分の成長した部分、足りない部分がわかったり、と色々と有意義な読書となりました。
1年後に「新軍事学入門を振り返る」とかで記事書けるな(笑)
今から1年後がたのしみです(笑)
1年後、あなたも一緒に振り返りませんか?(笑)
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